新聞折込チラシの出し方は?

イベント告知をやりたい!新聞折込はどうすれば?・・
新聞折込チラシは、地域のお客様に直接「確実に情報を届けたい」と考える店舗やイベント企画に使える宣伝方法です。この記事では、新聞折込チラシの仕組みやメリット、申し込み手順、費用相場、最近の傾向まで、はじめての方でも分かりやすく解説します。
目次
1. 新聞折込ってなに?
どんな仕組みか
新聞折込チラシとは、新聞に挟み込んで各家庭に配布される広告媒体のことです。新聞販売店が朝刊や夕刊と一緒にチラシを挟み込み、新聞購読者の自宅に直接届けるシステムとなっています。
配布の基本的な流れは以下のようになります:
- 広告主がチラシを作成・印刷
- 折込会社(配送センター)にチラシを納入
- 各新聞販売店に送られてチラシを新聞に折り込み
- 配達員が新聞と一緒に各家庭に配布
お店やイベントの宣伝にどう役立つのか
新聞折込チラシは、特定のエリアの新聞購読者の手元に確実にチラシを届けることができるのは折込の強みと考えらえます。
<主な効果・メリット>
- 地域を限定した宣伝が可能
- 確実な配布
- 新聞に入っている広告という一定の安心感をもってもらえる
- 配布日が決まっている情報配信(反響がある日が予想できる)
新聞を取る世帯が多い地域でのイベント告知には一定の効果が見込めると考えられます。デメリットとしては、効果測定が難しい点。あくまでのウェブサイト情報では、反響率は0.01~0.3%と言われています。
業者例
新聞折込を取り扱う主要な業者には以下があります。
- 新聞社系列の折込会社
例: 読売IS、朝日オリコミ、毎日メディアサービス、産経新聞開発 - 折込広告専門会社(独立系)
例: オリコミサービス(現 evolia)、十二社 - 総合広告代理店
例: 電通、博報堂、大広/地域の広告代理店 - 印刷会社・ネット印刷+折込代行
例: ラクスル、プリントパック
今回は、新聞社系列+折込専門/地域密着+総合広告機能を持つ業者
「山陽メディアネット」の情報を中心に折込についてみて行きます。
山陽メディアネット

HP:山陽メディアネット
山陽メディアネットは、山陽新聞グループの折込広告会社として、中国地域を中心に以下のサービスを提供しています。
- 各種新聞への折込広告配布
- エリア別・配布部数の細かな設定
- 配布日程の柔軟な対応
- チラシ制作・印刷サービス
- 効果測定・分析サポート
特に地域密着の強みを活かし、県内の詳細なエリア設定や地域特性を踏まえた配布計画の提案が可能です。
2. どうやって申し込むの?
準備するもの(チラシ・部数・日程)
新聞折込の申し込みには以下の準備が必要です。
必要な準備物:
- チラシデータまたは完成品
- 印刷用データ(PDF推奨)
- サイズ:B4、A4、B3など規定サイズ
- 印刷済みチラシ(必要部数分)
- 配布部数の決定
- 配布エリアの選定
- 各エリアの配布部数
- 予備分も考慮した総部数
- 配布日程
- 希望配布日
- 希望配布日
申し込み:https://www.soac.co.jp/oricomi/orikomi.html#o
注意点(新聞の折り込みの規定)
新聞折込には以下の規定があります:
- サイズ制限:一般的にB4サイズまで(会社により異なる)
- 紙質制限:薄すぎる紙や厚すぎる紙は不可
- 内容制限:公序良俗に反する内容、競合他社の誹謗中傷等は禁止
- 形状制限:特殊な形状や立体的なものは不可
- 重量制限:あまりに重いものは配達に支障をきたすため制限あり
広告取扱基準:https://www.soac.co.jp/oricomi/orikomi_kijyun.html
申し込む流れ、折込日までのスケジュール
本記事では、山陽メディアネットでの申し込みから配布までの流れを
公式ウェブサイト情報をもとに示します。
申し込み手順:
- 電話またはFAXで事前相談
- 配布エリア・部数・日程の決定
- 新聞折込広告部数表に記入してFAX送信
- チラシの搬入(指定の配送センター)
- 配布実施・完了報告
- 実配布部数での請求
申し込み基本スケジュール:
- 折込日の3日前:申し込み締切(午後3時まで)
- 折込日の2日前:チラシ搬入締切
- 前日:各販売店での折込作業
- 配布日:朝刊・夕刊と一緒に配布
山陽メディアネット|オリコミ
https://www.soac.co.jp/oricomi/orikomi_busu.html
3. いくらかかるの?
折込の料金の仕組み
新聞折込の料金は主に以下の要素で決定されます。
- 配布料:チラシ1枚あたりの配布単価 × 配布部数
- 配送料:チラシを各販売店に運ぶ費用
- 印刷費:チラシの印刷代(別途の場合)
- 制作費:デザイン・レイアウト費(別途の場合)
配布料は地域やサイズによって異なり、全国平均ではB4サイズで1枚あたり3.0円前後となっています。
折り込みの費用
岡山県内の場合(2025年9月時点)
B4/A4 3.2円/1枚
B3/A3 4.7円/1枚
広島県内の場合
B4/A4 3.2円/1枚
B3/A3 4.9円/1枚
※価格は地域により異なります。費用に加え各販売所への移送費用が別途必要となる場合があります。具体的な料金については各社のウェブサイトをご確認ください。
4. 最後に
最近の傾向(購読数の減少)
日本新聞協会の調査によると、新聞の発行部数は年々減少傾向にあります。2024年10月時点で総発行部数は約2,662万部となり、前年比6.9%減となりました。2000年の約5,371万部と比較すると、およそ半分まで減少しています。
イベント前いつ頃折り込みに入れると良い?
効果的な折込タイミングは業種やイベント内容により異なりますが、一般的には以下が推奨されます:
- セール・特売:前日〜3日前
- グランドオープン:1週間前〜前日
- イベント告知:2週間前〜1週間前
- 飲食店:当日〜前日(ランチタイム狙い)
- 不動産:見学会の1週間前
曜日では、木・金曜日の折込が週末の来店につながりやすく、効果的とされています。
新聞を読む人に届く強みを活かそう
新聞購読者数は減少していますが、だからこそ新聞折込の価値があります。新聞を継続購読している層は以下の特徴があります。
新聞購読者の特徴:
- 情報に対する関心が高い
- 地域への愛着が強い
- 比較的購買力がある
- チラシをじっくり見る習慣がある
- 信頼性を重視する傾向
これらの特徴を踏まえ、質の高い商品・サービスの情報を、信頼できる媒体として新聞折込で伝えることで、確実な効果を得ることができます。デジタル化が進む中でも、新聞折込は地域密着型ビジネスにとって重要な集客手段であり続けています。
近年では、印刷費の安い全国ネットの企業がありますが、折り込みについては、上記の流れで配布地域の指定などを行うという点で同じ作業が発生します。
市町村のサポートで、地元の事業者に依頼した印刷代の補填がされるという場合もあります。必ずしも、ワンストップだから楽・印刷コストが安いというだけでよい選択になるとは限らないことは覚えておくとよいでしょう。
参考文献・参照資料
- 日本新聞協会「新聞の発行部数と世帯数の推移」
https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.php - 日本新聞協会「総発行部数6.9%減 2661万6578部 2024年10月調べ」
https://www.pressnet.or.jp/news/headline/241224_15662.html - 山陽メディアネット「折込広告」
http://www.soac.co.jp/oricomi/orikomi_mousi.html - 山陽メディアネット「オリコミ」
https://www.soac.co.jp/oricomi/orikomi.html - 【2024年度最新版】新聞折込チラシの基礎知識から費用対効果を詳しく解説
https://www.shimishin.com/posts/4440749/ - 折込チラシの反響率ってどのくらい?効果測定のための5つのステップ
https://biz.shufoo.net/column/sales_customers/10498/ - 折込チラシの宣伝効果や活用される続けるニーズの背景を紹介
https://www.orikane.co.jp/orikanelab/32991/ - はじめての折込チラシ~基礎知識と実施方法(手順や予算感)
https://www.orikomi.co.jp/orikomi/はじめての新聞折込チラシ/ - 新聞折込チラシとは?料金や他広告との違い、利用するメリットを解説
https://www.nissen.biz/support/01whats_newspaper_inserts/ - 折込チラシのメリット・デメリットを整理。ポスティングとの違いも解説
https://www.zenrin.co.jp/product/article/orikomi/index.html